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2026/02/04 10:39

今年は降りました。
排雪した雪が、屋根の高さを超えています。

ここ山形県の最上地方は、平均最大積雪深140cm、過去最高250cmを記録した豪雪地帯。今年は久しぶりの「災害級」の大雪です。

でも、これでもまだ序の口。
日本屈指の豪雪地として知られる大蔵村の肘折温泉は、過去に445cmを記録したこともあります。NBAのキング、レブロン・ジェームズの最高到達点は374cm。あの怪物でも届きません。

大蔵村にも農場があるのですが、そこへ続くのは400mほどの平らな一本道。吹雪にでもなれば、朝あったはずの道が夕方には消えている。一度、農場から出られなくなり、近所の方に助けを呼んだこともあります。

昔はビニールハウスを改造した鴨小屋だったので、排雪をしないと雪の重みですぐに潰れてしまう危険もありました。夜通し除雪機を動かしたことも一度や二度ではありません。

現在は冬場の羽数を減らし、頑丈な施設で飼育しているので安心です。



去年、一昨年とドカ雪はあっても、積雪量自体は少なめでした。雪が少ないと春の地中水分が足りず、山のきのこが不作になる。きのこが育たなければ、熊は餌を求めて里に降りてくる。地元ではそう言われています。

雪は、山の住人たちにとっての布団のようなもの。たっぷり降れば、熊も安心して眠れる。

雨とは違い、雪は春になるとじっくり溶けて地中に染み渡ります。表層だけでなく、地中深くに。その水が、長い時を経て地下水脈を通り、地下120mの井戸から汲み上げる鴨の飲水にもなります。

人間には厳しくても、山にとっては深呼吸のような雪なのかもしれません。

最上の地から、最上の鴨を。
雪深い最上の地から、心を込めてお届けします。